新型コンドロイチンが関節にどのように働くのか
コンドロイチンって何?
コンドロイチンとは、軟骨、皮膚、血管など体のあらゆる細胞に存在し、細胞同士をつなぐネバネバ成分です。その働きは、関節を形成する軟骨や椎間板やじん帯の弾力性を保ち、動きを滑らかにします。若いときはコンドロイチンの合成が体内で活発に行われていますが、年をとると合成量が低下し、軟骨がすり減ったり、じん帯の弾力性が失われて、ひざ痛、腰痛、股関節痛を招きます。だから、関節痛の改善のためにも、コンドロイチンを積極的に補うことが大切です。しかし、食品にはごくわずかしか含まれていないので、どうしてもサプリメントで補なわねばならないわけです。
コンドロイチンは由来となる生物によって、次の5つのタイプがあり、その効果もそれぞれ異なっています。
新型のE型コンドロイチンとは?
従来のコンドロイチンは、サメの軟骨からとったC型がほとんどで、一部にブタ由来のコンドロイチンもあります。サメやブタ由来のコンドロイチンは、炎症を抑える働きが弱いので、コンドロイチンだけでは痛みを短期的にとることは難しい。そこで注目するのは、イカからとったE型コンドロイチンです。大変希少ですが、さまざまな効果が期待できることがわかりました。
E型コンドロイチンのチカラとは?
コンドロイチンには、骨芽細胞を活性化させ、軟骨や椎間板を修復する作用があります。骨芽細胞の増殖を測定すると、E型コンドロイチンは5分の1の量で従来型に勝る効果がありました。この結果から、E型は他のコンドロイチンの5倍以上の効果が期待できるというわけです。
E型コンドロイチンと痛みについて
E型コンドロイチンには、体内の炎症にかかわるミッドカインというたんぱく質と結合し、炎症を鎮める作用があります。他の型と比べ、E型にはその作用が顕著であることが、右の図からも明らかです。
E型コンドロイチンと骨の強化について
関節は軟骨と硬骨で形成されています。軟骨の修復だけでなく、硬骨を丈夫にしておくことも大切です。E型のコンドロイチンは骨の形成にかかわるオステオカルシンやコラーゲンといった成分の産生を促し、骨密度を高めて骨を強める作用があります。
臨床試験結果
40才から80才まで、ヒザに痛みのある人を対象として、E型コンドロイチンを23人に、プラセボ(偽薬)を22人に、90日間服用させた。痛みと関節の働きの変化をバス法、ウオーマック法を用いて行った。
米国フロリダ州 パームビーチリサーチセンター
研究責任者 医学博士 アイザック マーカディス